男はつらいよ 拝啓 車 寅次郎様

ボルボの映画 VOLVO on the Screen

優れた映画では脇役のクルマも輝いて見えます。「ボルボ・オン・ザ・スクリーン」はそんな「映画の中のボルボ」をご紹介。第10回は日本映画「男はつらいよ」シリーズの1作から。

男はつらいよ 拝啓 車 寅次郎様
1994/日本
原題:-
監督:山田洋次 (「幸福の黄色いハンカチ」1977年、「たそがれ清兵衛」2002年)
出演:渥美清、倍賞千恵子、かたせ梨乃、吉岡秀隆、牧瀬里穂、小林幸子、山田雅人
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫、池谷秀行
Length:1h.43min.

ストーリー

生まれ故郷の葛飾柴又へふらりと帰って来た「フーテンの寅」こと車 寅次郎(渥美清)は、就職したばかりで仕事に嫌気がさしている甥の満男(吉岡秀隆)に、物を売ることの極意を教える。が、翌日にはいつもの通り、家族と喧嘩して再び旅へ。満男は気晴らしに滋賀県長浜市で家業を継ぐ大学時代の先輩(山田雅人)の元へ遊びに行き、先輩の妹の奈穂(牧瀬里穂)と意気投合。同じ長 浜に来ていた寅も、趣味の撮影旅行をしていた宮典子(かたせ梨乃)に出会う。

解説

「男はつらいよ」全48作シリーズ(1969~95年)の第47作。1994年の年末から95年お正月にかけて上映されました。長浜市を舞台に寅と満男、2人の恋模様を同時並行で描いています。

本 作品はシリーズ中、最後から2番目の作品(渥美清の死去後に作られた特別編を除く)。すでに肺がんを宣告されていた渥美清は、スタッフにそれを隠して出 演。その渥美をカバーするように、シリーズ初出演の牧瀬里穂がドラマに躍動感を与えています。長浜の美しい景色も見どころの一つ。渥美清は96年8月に亡くなりました。

登場するのはボルボ240ワゴン

紺色のボルボ240ワゴンは、寅さんが琵琶湖畔で出会うアマチュアカメラマン、宮典子のクルマとして登場。その後も何度かスクリーンに現れます。大判カメラで風景写真を撮る典子にとって、機材を積みやすい240ワゴンは最適のクルマ。さらに鎌倉に何不自由なく暮らす妻と母でありながら、年に一度1人で旅を するのが生きがい、という典子に寄り添う役を演じています。

ボルボ240とは?

240シリーズ(1974~93年)は従来の140シリーズの後継として登場。安全性の高さや頑強な作りが評価されて大ヒット。特にワゴンは実用性の高さ やデザインで高い人気を得ました。当初の丸型ヘッドライトは、79年頃から角型に変更されています。740シリーズ(1982年)や850シリーズ (1991年)の登場後も生産は続き、V6エンジン搭載の260シリーズと合わせると総生産台数は合計286万台。今でも世界中にたくさんの愛好家がいま す。

「以前、新車を納めたお客さまから、もう古くなったので、と240セダンを下取りしたことがあります。15年落ちですが大切にされていたワンオーナー車 で、人間ならまだまだ40~50才くらいじゃないかと思い、きれいに磨いて30台ほどある中古車センターの一番前に展示しておきましたところ、35歳くら いの方に購入していただきました。お話をうかがうと、小さい頃にお父さんにこれでいろんなところに連れて行ってもらい、自分の子供とも同じように240で 思い出を残したいから、とのこと。今でもその話が印象に残っています」。
(ボルボ・カーズ岡崎 神谷)

 

VOLVO 240ワゴン (1974~93年)

VOLVO 240ワゴン

●直列4気筒SOHC・2316cc(115ps、18.9kgm) ●全長4785mm×全幅1715mm×全高1500mm●駆動方式:FR
※諸元は1992年発売の240ワゴンGLE日本仕様(ルーフレール付き)。

text by Kei Niwa, DAYS
produced by CREATE

 
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